Japanese Patent 2032200; granted 19 March 1996
特許第2032200号; 平成 8年 3月19日
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)特許公報(B2)

(11)【公告番号】特公平7−39905
(24)(44)【公告日】平成7年(1995)5月1日


(51)【国際特許分類第6版】 F25D 27/00
【発明の数】2【全頁数】5
(21)【出願番号】特願昭62−328362
(22)【出願日】昭和62年(1987)12月26日
(65)【公開番号】特開平1−174877
(43)【公開日】平成1年(1989)7月11日
【実施許諾】出願人において、実施許諾の用意がある。

(71)【出願人】
【識別番号】999999999
【氏名又は名称】ブルース・ヘンリー・ランバート
【2005住所又は居所】Upplandsgatan 53, 113 28 Stockholm Sweden
【電子メール】bruce@reorient.com

(71)【出願人】
【識別番号】999999999
【氏名又は名称】小倉 豊
【住所又は居所】茨城県稲敷郡茎崎町天宝喜426―2
(72)【発明者】
【氏名】ブルース・ヘンリー・ランバート
【2005住所又は居所】Upplandsgatan 53, 113 28 Stockholm Sweden
【電子メール】bruce@reorient.com

【審査官】熊谷 繁
(56)【参考文献】
【文献】特開昭49−112256(JP,A)
【文献】実開昭57−16794(JP,U)
【文献】実開昭56−76990(JP,U)

(54)【発明の名称】冷蔵庫

【特許請求の範囲】
【請求項1】被冷蔵物を収納するための冷蔵庫本体と、この冷蔵庫本体に取付けられた開閉扉と、この本体の外壁面もしくは開閉扉にガラス窓を有し、内部に照明装置を有する冷蔵庫において、前記ガラス窓をハーフミラー体で形成し、前記開閉扉に扉を開閉するための取手を設け、この取手にタッチイッチを設け、このタッチスイッチにより駆動される照明装置を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項2】被冷蔵物を収納するための冷蔵庫本体と、この冷蔵庫本体に取付けられた開閉扉と、この本体の外壁面もしくは開閉扉にガラス窓を有し、内部に照明装置を有する冷蔵庫において、前記ガラス窓をハーフミラー体で形成し、前記開閉扉に扉を開閉するための取手を設け、この取手にタッチイッチを設け、このタッチスイッチにより駆動される照明装置を設け、冷蔵庫外部の光りの強さを感知する光りセンサーを設け、この光りセンサーの出力により照明装置の光りの照明強度をコントロールする回路を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項3】前記ハーフミラー体は、透明ガラスと、この透明ガラスに所定の間隙を設けるためのスペーサを介して設けられたハーフミラー板から構成した特許請の範囲第1項又は第2項記載の冷蔵庫。
【請求項4】前記ハーフミラー体を、開閉扉に設けた特許請求範囲第1項又は第2項記載の冷蔵庫。
【請求項5】前記ハーフミラー体を、冷蔵庫本体の壁部に設けた特許請求範囲第1項又は第2項記載の冷蔵庫。
【請求項6】前記照明装置の照明ランプを開閉扉の縦方向に沿って伸びる棒状に形成した特許請求の範囲第1項又は第2項記載の冷蔵庫。

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,扉を開くことなく内部をみることのできる冷蔵庫に関するものである。 (発明の概要) 本発明は,冷蔵庫の扉または,壁部分にハーフミラーを使用することにより,冷蔵庫内に設けたランプを点灯したとき,冷蔵庫内部に収納されている被冷蔵物が透視できるようにした冷蔵庫を提供するものである。 (従来の技術) 従来,冷蔵庫の中身を確認しようとした場合,扉を一定の時間開けていた。しかし,このようにすると,冷蔵庫内の冷気が外部へ出て行ってしまい,冷蔵庫内の温度が上昇し,内部の被冷蔵物に悪影響を及ぼしたり,逃げた冷気を回復するため冷蔵庫の冷却装置を駆動しなければならないため電力を多く消費した。 また,一般に冷蔵庫は,外観が,単一色などから成り,インテリア製品とは言いにくかった。この点に着目して,たとえば,実公昭61−55694号がある。これは,冷蔵庫の壁面に鏡を張り付けたものであり,台所などにこのような冷蔵庫を置いた場合,鏡の効果により,台所のスペースが広く見えるようになり,インテリア上の効果が大きい。 また,冷蔵庫内が見えるようにしたものは,たとえば,実公昭60−144085号があり,これは冷蔵庫の扉または外壁部分にガラスを採用して,内部が見えるようにしたものである。 しかし,このような従来の冷蔵庫は,装飾的効果とともに内部を一見して見ることができる機能は,同時に有していない。 (発明が解決しようとしている問題点) 本発明は以上の点に着目して発明されたもので,冷蔵庫に,インテリア花具的要素と,扉を開けなくても,その内部を見ることができるようにした機能をもたることにより冷蔵庫の商品価値を向上させることにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明の冷蔵庫は,被冷蔵物を収納するための冷蔵庫本体と,この本体の壁面にこの被冷蔵物を見ることができるように設けられたハーフミラー体と,前記冷蔵庫本体内に設けられた照明用ランプと,このランプを駆動する駆動回路と,この駆動回路をONするたのスイッチから成っている。 (作用) すなわち,本発明の冷蔵庫は,このように構成したので,通常は,ハーフミラーの作用により,冷蔵庫が装飾的家具としての外観を有するとともに,また,冷蔵庫の中身を見たい時には,前記スイッチをONし,冷蔵庫の中身を扉を開けないで見るこことができる。 (実施例) 以下本発明を添付図面に示す一実施例を基にして説明する。 第1図において,本発明の冷蔵庫1は,冷蔵庫本体2と,この本体2の前面に設けられた開閉扉3とから構成されている。 前記冷蔵庫本体2は,箱形で,その内部に,被冷蔵物である野菜,缶づめ,ビール等が収納されている。その状態は,第2図に示すように扉3を開けた状態において,内部が棚21により仕切られており,ビール41,チーズ42,肉43などがそれらの棚21に置かれている。また,その本体2の各棚21によって仕切られた空間上部には内部照明用の照明装置22が設けられている。また,前期開閉扉3は,第3図に示すように,断面的に見ると,ハーフミラー板31と透明板32とが所定間隙をあけて平行に配置されている。これらの板31,32は外周を枠体33によって,包囲されており,冷蔵庫の扉として機能するようになっている。この場合,前記板31・32との空間は真空にして,熱伝導性を悪くして,断熱効果を増すことが望ましい。すなわち,第4図に示すように,前期透明板32に,スペーサ32aを所定の間隔で設け,これにより,大気圧による外部からの圧力に対する補強をすることが望ましい。 さらに,前記開閉扉3の右上部には,開閉用の取っ手34が設けてある。この取っ手34はタッチスイッチになっており,この取っ手を触れることにより冷蔵庫本体2の内部の照明装置22が点灯するようになっている。 すなわち,この冷蔵庫1は,前記取っ手34に触れると,内部照明装置22が点灯し,内部が,ハーフミラー板31を通して見ることができるようになっている。この場合,この照明装置22の照度は,開閉扉3に取り付けられた光りセンサー35により,外部の光を検出するようになっており,この光の検出強度により冷蔵庫外の明るさを検出し,これによって,冷蔵庫内の照明22の明るさをコントロールし,たとえば,冷蔵庫外が明るければ,内部が見にくくなるが,それをカバーするために照明装置22の明るさを強くするようにして,内部を十分見安くするようにしてある。 従って,冷蔵庫内の照明装置22が点灯していない時は第5図に示すように人の姿などが,ハーフミラー板31により鏡に写り,また,内部照明装置22が点灯している場合は,冷蔵庫内部が,第6図に示すように透視できるようになり,内部に何があるかがわかる。 次に,以上説明した冷蔵庫に関する照明装置部の動作を第7図に示すブロックダイヤグラム図により説明する。 この照明装置の駆動回路は,タッチスイッチ34と,このタッチスイッチ34の出力信号が印加されるパルス発生器52と,冷蔵庫1外部の光の強さを検出するための光センサー35と,この光センサー35の出力電圧により電源回路53の電圧値を選択する電圧切換回路54と,前記パルス発生器52の出力信号と,前記電圧切換回路54との出力信号が印加され,前記パルス発生器52の出力パルス立上り時間の間,前記電圧切換回路54の出力信号を出力するゲート回路55と,このゲート回路55の出力信号により駆動される照明装置22とから構成されている。 すなわち,前期タッチスイッチ34に人間が触れると,前記パルス発生器52より,所定の時間間隔で立ち上るパルス信号が発生し,前記ゲート回路55を開く。これによって,前記ゲート回路55に印加されている。電圧切換回路54の出力信号がゲート回路55の出力端子より出力され,この出力電圧が照明装置22に印加されて,前記光センサー35の出力信号に応じた明るさの光が照明装置22より発生するようになっている。 なお,前期ハーフミラー体31を付けた開閉扉3は,扉にこだわることなく冷蔵庫本体2の壁部分(第5図第6図参照)に設けてもよく,この場合,本体の壁部分より内部を透視できるようにすることができる。 (発明の効果) 以上本発明によれば,冷蔵庫の開閉扉または,冷蔵庫本体の壁部分にハーフミラー体31を用いたので,室内の装飾家具としての効果を有し,室内インテリア用品としての冷蔵庫の価値を高める。また,冷蔵庫内部の照明を点灯させることによって冷蔵庫内部を見ることができるようになるため,冷蔵庫の扉を開けることなく冷蔵庫の中身を見ることができる。このため冷蔵庫の中身を確認する時に扉を開けることがないので,冷蔵庫内部の冷気を逃がすことなく,電気料の節約に役立つ。 また,開閉扉の取っ手にタッチスイッチを設けたので,取っ手にさわった時、冷蔵庫内の照明装置が作動するので,ハーフミラーを通して冷蔵庫の中身が把握でき、そして中の被冷蔵物を取り出す時、触れている取っ手をそのまま引いて、開閉扉を開けて所望の物を、冷蔵庫内より取り出す事ができる。従って、冷蔵庫の照明装置をONさせるのと、開閉扉を開く動作が1つの動作で出来るので、非常に、作業効率が良い効果が得られる。さらに、冷蔵庫外部に光りの強さを感知する光りセンサーを設け、外部の光りの強さに応じて冷蔵庫内部の照明強度をコントロールするようにしたので、常に安定した庫内照明をすることができ、常に内部を見やすい状態にコントロールすることができる。また、必要以上に照明を強くすることが無いので、省エネルギーである等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】 図は本発明を示す一実施例を示し,第1図は,本発明冷蔵庫を示す斜視図である。 第2図は,冷蔵庫の開閉扉を開けた状態の正面図である。 第3図,第4図は,開閉扉の2態様を示した部分断面図である。 第5図は,内部照明を点灯しない状態の冷蔵庫の斜視図であり,第6図は,この点灯させた状態を示す斜視図である。 第7図は,照明装置を駆動する駆動回路を示すブロックダイヤグラム図である。 1……冷蔵庫、31……ハーフミラー体 2……冷蔵庫本体、22……照明装置 3……開閉扉、52〜55……駆動回路
【第1図】
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【第3図】
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【第2図】
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【第4図】
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【第5図】
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【第6図】
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【第7図】
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Filing Reference: b-95039905

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